宮屋敷忠信の食に関する季節の話題

宮屋敷忠信

管理栄養士の宮屋敷忠信先生が旬の材料を使った料理と季節のお話を毎月紹介しています。

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今月の話題【第78回】

2016年も始まり、今さらですが、明けましておめでとうございます。
年末年始はとても暖かく、過ごしやすかったですね。
その反面、雪不足のスキー場も多かったようですが・・・
さて、2016年最初の食材は「海老芋」を紹介したいと思います。
里芋の一種で高級品になります。曲がった形状、横縞模様から海老芋と呼ばれ、京いもとも呼ばれます。12~1月頃が食べごろで、京都の名物料理、「芋棒」に使用する芋になります。
竹の子芋と間違えられることも多いようですが、違う種類になります。
通常の里芋より大きく、ぬめりが少なめで、濃厚ほくほく、ほんのり甘みがあります。

今月のメニュー

海老芋の蟹あんかけ

海老芋の蟹あんかけ

レシピ・作り方

材料

材料

【材料2人分】
 
海老芋
100g
蟹肉フレーク
15g
~煮汁兼あん~
 
120g
和風だし
1.2g
20g
薄口醤油
6g
みりん
20g
0.3g
片栗粉
3g
小ねぎ
2g
  • 手順11
  • 手順1-2
こちらが海老芋。少し曲がって、横縞模様が海老を連想させることから
命名されたようですが。
しっかりと洗って、皮を剥いて大きめの一口サイズにカットします。
しばらく(30分程度)水にさらして、表面のでんぷん質を流します。
鍋に水を張って、竹串の先が少し刺さるくらいになるまで下茹でします。
  • 手順22
  • 手順2-2
煮汁を沸かして芋を入れ、火を通します。(写真は4人分程度)
落し蓋をして、火が通ったところで火を消し、しばらく置きます。
  • 手順33
  • 手順3-2
煮汁と芋を分け、芋を高めの温度で(175℃くらい)で素揚げにします。
  • 手順44
分けた煮汁の味を調整(濃ければ水で薄めます)し、蟹フレークを入れひと煮立ちさせたら、
水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がりです。
器に揚げた芋を盛り付け、④のあんをかけ、小ねぎを散らして出来上がりです。
通常の里芋のようなえぐみもなく、ほんのり甘みがあり、濃厚でとても美味しい海老芋。
是非ご賞味ください。