世田谷ふるさと祭りにて

東京農業大学 応用生物科学部 栄養科学科  日田 安寿美



8月初旬、大学近所の広場で恒例の「ふるさと祭り」が開催されました。世田谷の地場野菜も販売していましたが、各地の郷土自慢の料理や農産物が集められており、地域の産物や伝統料理を伝え楽しむ絶好の機会となっていました。・・・え?世田谷で野菜つくっているの?・・・はい,そうなんです。世田谷区にも畑が結構残っているのですよ。区民の方には抽選で畑の貸出もあり,なかなか人気のようです。ビルの屋上での農業体験もやっていますね。


祭りの様子 江戸野菜・大根三兄弟


※大蔵大根は世田谷で昔からつくられている大根です。


広場に隣接する「食と農の博物館」内では「朝食」をテーマに食育活動が展開されていました。さて、皆さんは普段朝食を食べますか?当日参加した人達は、どうだったでしょう。


食育会場の様子 朝食を食べる人の割合

朝食は、体のリズムを整えると言われています。夜に使ってしまったエネルギーを補給する役目もありますが、食事をとることで様々な消化酵素が働きますし、体が目覚めるスウィッチが入いると考えられています。朝食をとると仕事や勉強の効率もあがりますよ。


主食主菜副菜を組み合わせてみよう 貧血の簡易検査をしてみよう

朝食には何を食べますか?まずは「主食・主菜・副菜」をそろえましょう。ご飯などの「主食」は炭水化物が多く、エネルギー産生を始めるためにも重要な役目を持っていますので、朝には必ずとりたいですね。「主菜」はたんぱく質を多く含む食材を使った料理です。主に肉、魚、卵、大豆・大豆製品を使います。これらは体をつくるためにも重要です。そして「副菜」。ビタミンやミネラルの豊富な食材、野菜や海草を使った料理で、体の調子を整えてくれます。エネルギーを効率良く燃やすためにも必要です。


朝食の画像

う~ん。そうは言っても、朝は忙しいもの。頑張り過ぎないのも長続きの秘訣です。まずは10分だけ早く起きて、簡単につくれるものからチャレンジしてみてはいかがでしょう。農大の学生にもメニューを提案してもらいました。前日にちょっと仕込みをしておけば朝は電子レンジでチンするだけで美味しく食べられるものや、どんぶりやワンプレートのもの、パンと納豆(?!)などちょっと不思議な組み合わせのものも・・・。(うん、意外といけるじゃないですか。)レシピを配布しましたが、皆さん興味深々で、飛ぶように売れていきました。
どれどれ、ちょっとやってみようかな。


朝食レシピの画像1 朝食レシピの画像2
朝食レシピの画像3