平成29年度事業計画

はじめに

 昨年度は、創立50周年を迎え、記念事業を滞りなく終了できましたこと、改めて御礼申し上げます。今年度は、50年の活動実績を礎に新たな1年を踏み出す年として、これまで培ってきた経験を土台に各委員会活動を中心として各種事業を計画・実施し、安全・安心・信頼できる給食環境の醸成と食育を推進して都民の健康づくりに貢献してまいります。
 特に、健康増進法が私たち給食提供事業者に「国民の健康の増進の総合的な推進を図るため、相互に連携を図りながら協力するよう努めなければならない」(健康増進法第5条:関係者の協力)と求めていることから、調理師や栄養士を養成する学校や関係機関及び関係団体との連携・協力をより深めてまいります。
 当協会は、公益社団法人として事業活動の一つひとつを大切にするとともに人材育成や人材確保も視野に、当協会の会員であることが、会員一人ひとりの誇りとなり、給食提供環境の向上に資するよう事業を展開してまいります。

(事業実施基本方針)

  1. 1.定款の事業体系に基づき着実に事業を実施する。
  2. 2.安全・安心・信頼できる給食環境を醸成する。
  3. 3.学校、関係機関及び他団体等との連携・協力を推進する。

(事業実施体系)

1.保健衛生に関する普及・啓発及び推進事業     (定款第4条第1項三号)

2.給食事業従事者人材育成事業           (定款第4条第1項四号)

3.災害時支援体制の推進事業            (定款第4条第1項五号)

4.食育に関する普及・啓発及び推進事業       (定款第4条第1項二号)

5.都民の健康づくりに関する普及・啓発及び推進事業 (定款第4条第1項一号)

6.優良社員表彰等事業               (定款第4条第1項六号)

7.給食業務の安全な受託に係る業務代行保証等事業  (定款第4条第1項七号)

8.より良い給食環境の醸成と組織整備事業      (定款第4条第1項八号)

事業実施計画

1.保健衛生に関する普及・啓発及び推進事業(定款第4条第1項三号)

 給食は法律でその設置目的が明確に位置づけられている保育園、学校、病院、福祉施設などの乳幼児、児童、患者、高齢者などのハイリスクグループも対象として食事の提供を行っています。これらの人々は、他の食事を選択することが出来ないこともあり、衛生管理の徹底や適切な食品の取扱いが求められています。このため、保健衛生に関する事業を実施します。

(1)「食中毒予防講習会」の開催

 行政現場において日々、食品監視、衛生監視(食中毒事案)、予防指導にあたっている担当者を講師に迎え、保健衛生に関する法改正や課題、動向とともに直近に発生した具体的な事象に基づく事案などの最新情報を提供します。
 6月に100名規模で、参加者は都内在住、在勤の集団給食調理関係者を公募します。

(2)不適切な食品の取扱いに起因する事故の初期対応講習会の開催

 給食は食品衛生上の危害発生の未然防止を図り、また万一給食による健康被害が発生した場合、喫食者の安全を守るため迅速かつ的確な拡大防止策をとることが必要です。このため、指導的立場にある行政担当者を講師に迎え、食品衛生上の危害発生の具体的な事例紹介とゲーム、グループ討議、グループワーク及び実地体験等により、万全な予防措置と的確な初期対応について習得します。
 10月に20名規模で、参加者は都内在住、在勤の集団給食調理関係者を公募します。

(3)ノロウイルス ・インフルエンザ予防衛生講習会の開催

 未然にノロウイルスやインフルエンザの感染を防止するため、検査機関の担当者を講師に迎え、調理の不適正事例を確認、その改善方法などを習得し、衛生管理マニュアルの改善などに活用します。
 11月に100名規模で、参加者は都内在住、在勤の集団給食調理関係者を公募します。

(4)保健衛生に関する情報の提供

 都民にも分かりやすい形で「衛生に関する一口メモ」と題したノロウイルス等の食中毒や衛生に関する情報提供と誰もが適宜・的確に衛生に関する最新情報を入手できるように「食品の安全及び安心に関するサイト」を紹介します。
 また、手洗い、うがいの励行を呼びかける食中毒予防ポスターを作成、配布するとともに多くの特定給食施設に掲示できるよう無償で図案を提供し、関係者に増刷の機会を提供します。

2.給食事業従事者人材育成事業(定款第4条第1項四号)

 喫食者の健康状態や摂食状況に合わせた給食を提供するには、給食調理従事者が衛生管理だけでなく、栄養バランスに熟知し、調理技術に長け、喫食者個々人の喫食意欲を促す技量と創造力、発想力、献立作成能力を持つことが必要です。このため、これらの習得を目指す講習会を実施します。
 また、給食調理スタッフ業務は単なる労務提供に止まらず、人々の健康を支えることを通じて社会貢献の一翼を担う真に意義ある労働です。このため、高齢者の給食調理部門への就職支援を目的に「高齢者就職支援講習会」を(公財)東京しごと財団と協働で開催するとともに調理師の資質向上を目的に行われる調理師業務従事者届の受理業務のうち、東京都内の特定給食施設において調理業務に従事している調理師から届出を受理します。

(1)給食事業従事者講習会の開催

 給食を取巻く環境の変化や食育活動がどのように展開されているかなど、給食を通して社会的役割と責任を果たすきっかけとなる講習会を開催します。具体的にはアレルギーや障害を持つ喫食者の方や医療関係者及び教育委員会の方を講師に迎え、講習会を開催します。
 12月に100名規模で、参加者は都内在住、在勤の給食事業従事者を公募します。

(2)調理実習の開催

 給食は様々な制約条件(調理人数・食品・調味料・予算・時間・施設・設備など)の中で、喫食者の多様化、高度化する給食に対する欲求を満足させる必要があります。このため、衛生管理や調理技術はもとより、栄養、味覚に関する知識と新たな食材や調味料との出会いとなり、副菜や付け合せ、盛り付けの工夫など、給食の新たな発見、創造のきっかけとなる給食事業従事者の質の向上に寄与する調理実習を実施します。
 8月に20名規模で、参加者は都内在住、在勤の給食事業従事者を公募します。

(3)優良施設見学会の開催

 新たに設置された給食施設や特徴に富み話題性のある給食関係施設等を見学し、施設・設備、調理導線、衛生や提供上の工夫点を確認するとともにこれまでの課題と改善点、ノウハウなどを公開していただき、新たな視点から改善を考える場を提供します。
 開催、参加人数等は適宜。参加者は公募します。

(4)高齢者就職支援「調理業務アシスタント」講習の開催((公財)東京しごと財団と協働)

 調理業務アシスタントとして就職を希望する高齢者に対し、(公財)東京しごと財団の施設内で、当協会会員のスタッフが衛生知識や調理業務の講習を行います。修了者には、ハローワークを通して、協会会員が求人し、会員会社への就職をあっせんします。
 3月に30名規模で、参加者は55歳以上の都民を対象に、東京都広報及び(公財)東京しごと財団が作成した募集チラシ(ハローワーク及び公共施設等で配布)で公募します。

(5)調理師業務従事者届の受理(隔年実施:平成30年度実施予定)

 就業する調理師有資格者の現状を把握し、調理師の資質向上及び給食提供環境の向上に寄与することを目的に、調理師法は就業する調理師に2年に一度「調理師業務従事者届」の提出を義務付けています。(調理師法第5条)
 当協会は東京都知事から「指定届出受理機関」の指定を受け、東京都内の特定給食施設で働く調理師有資格者から「調理師業務従事者届」を受理します。

3.災害時支援体制の推進事業 (定款第4条第1項五号)

 大震災等が発生しても、都民が安全・安心・信頼できる食を継続して喫食し、健康を保持できるよう、食材の備蓄が容易で、かつ、衛生的に優れ、施設・設備の整った学校給食施設を利用した炊出しを行うことを目的に、小中学校を所管する区市町村と会員との「非常災害時の炊出し協定」の締結を積極的に推進します。

(1)非常災害時の炊出し協定(案)のホームページ掲載
(2)会員と関係自治体との締結推進

4.食育に関する普及・啓発及び推進事業(定款第4条第1項二号)

 東京都食育推進協議会(東京都産業労働局所管)の一員として「東京都食育推進計画」の実現に協力、参加するとともに食育に関するこども料理教室や栄養士体験発表会を実施します。また、食育や食の安全・安心に関する知識・情報を発信します。

(1)「こども料理教室」の開催

 こどもの成長過程に大きなウエイトを占める夏休みや冬休みの時期に、一人一台の調理台やオーブンなどの最新設備を使い、こども達に調理体験を通して「食について考える」機会を提供します。

  1. ①「夏休みこども料理教室」の開催(学校法人後藤学園「武蔵野栄養専門学校」と共催)

    •  小学生を対象にパンづくりを体験する「夏休みこども料理教室」を開催します。
       8月に20名規模で、都内在住、在学の小学生を公募します 。
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  2. ②「親子クリスマスケーキづくり」の開催(学校法人後藤学園「武蔵野栄養専門学校」と共催)

    •  親子を対象に「親子クリスマスケーキづくり教室」を開催します。
       12月に小学生と保護者20組規模で、都内在住、在学の小学生と保護者を公募します 。
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(2) 「栄養士体験発表会」の開催

 集団給食の現場で働いている栄養士の食育活動を中心に、発表者を公募と推薦により募集し、体験発表会を開催します。
10月に100名規模で、参加者は都内在住、在勤の管理栄養士及び栄養士を公募します。

(3)「お話と試食の会」の開催

 野菜たっぷりメニューや江戸東京野菜の提供など健康志向や地産地消などの話題に富むレストランにおいて、その取組み内容や調理上の工夫などのお話と提供されているランチなどを試食する「お話と試食の会」を実施します。
 時期、場所、参加者数は未定。参加者は管理栄養士及び栄養士を対象に公募します。

(4)食を通じた健康づくりを支える情報の提供

 給食提供事業者の役割の一つとして「食を通じた健康づくりと健康づくりを支える情報の提供」が求められています。このため、積極的に食育に関する情報提供に努めます。

  1. ①東京都食育フェアへの参加

    •  11月に2日間開催される「東京都食育フェア」へ参加し、「打倒メタボメニュー」レシピカードを都民に配布するとともに会員の食育活動の取組みを都民に紹介します。
  2. ②ホームページの充実

    •  「打倒メタボメニューレシピ」や「宮屋敷忠信の食に関する季節の話題」など、食育に関する情報を様々な角度から協会のホームページなどで情報提供します。

5.都民の健康づくりに関する普及・啓発及び推進事業(定款第4条第1項一号)

 健康は人々が生き生きと幸せに暮らすための基本であり、給食そのものが人々の健康を支える重要な役割を担っています。給食の提供を基本に、都民の生涯を通じた健康の保持・増進を社会全体で支援し、健やかで心豊かな生活を実現するため東京都が策定した「東京都健康推進プラン21(第二次)」活動に積極的に協力・参加してまいります。

(1)「打倒メタボメニュー」レシピを協会のホームページに掲載するとともに「打倒メタボメニュー」レシピカードを作成し、配布します。

(2)公益に関する全ての実施事業を都民に開放して、協会会員、給食提供事業者に止まらず都民の方とともに事業を展開してまいります。このため、総務・研修委員会で「公益に関する実施事業の検証」を行い、真に都民の健康づくりに役立つ事業を実施してまいります。

6.優良社員表彰等事業(定款第4条第1項六号)

 社員に食の安全を守ることへの誇りと自覚を促す優良社員表彰事業と安全・安心で美味しい給食を安定的に提供する中核的人材を育成する講習会を実施します。

(1)優良社員表彰

 永年(5年以上)にわたり、会員企業の社員として、会社に寄与、貢献した者を「表彰規程」に基づき審査、決定し、優良社員として表彰します。

  【日 時】 平成29年11月2日(木)  【場 所】 ホテルグランドパレス

(2)東京都優良調理師に対する知事賞の贈呈候補者の推薦

 過去において、「公益社団法人集団給食協会 優良社員表彰」を受賞した調理師の中から会員会社代表者の推薦に基づき、雇用対策委員会で贈呈候補者を決定し、理事会で承認後申請します。

(3)講習会等の開催

 給食は、安全対策においてあらゆる危害因子を完全に除去できないことやヒューマンエラーも起こるなどのリスクが常に存在することを前提に、これを未然に防止する講習会等を実施し、安全・安心で美味しい給食を安定的に提供します。

  1. ①管理監督者講習会

    •  給食による事故の予防や発生時の適切な対応など、喫食者を事故から守る管理能力アップを図る講習会を実施します。
       3回連続、延60名規模で、参加者は会員を対象とします。
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  2. ②総務・人事担当者講習会

    •  安全・安心で美味しい給食を安定的に提供する責任からコンプライアンスの必要性と給食事業従事者の人材育成、適正な労務管理を図る講習会を実施します。
       講習会は随時開催、参加者は会員の総務・人事管理担当者を対象とします。
    • ③意見交換会

      •  「衛生管理」「異物混入」「クレーム対応」等の意見交換会を実施します。意見交換会は随時開催、参加者は会員の衛生管理担当者、危機管理担当者等を対象とします。
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7.給食業務の安全な受託に係る業務代行保証等事業(定款第4条第1項七号)

 保育園及び学校給食業務受託者が何らかの事情により受託業務を行えなくなった場合、保育園及び学校給食の公益性と社会的な影響を配慮し、「給食業務代行保証規程」に基づき、当協会が受託者に代わり、給食業務を代行して行い、保育園児及び児童・生徒の給食の継続性を担保します。

  1. (1)対象地域は東京都内
  2. (2)対象施設は保育園及び学校
  3. (3)業務代行実施期間は3ヶ月間

8.より良い給食提供環境の醸成と組織整備事業(定款第4条第1項八号)

 より良い給食提供環境を創出するため、学校や関係機関及び関係団体との連携・協力をより深めてまいります。また、公益社団法人としての組織体制を整えるとともに協会業務を効率化してまいります。

(1)学校や関係機関及び関係団体との連携・協力

  1. ①学校法人後藤学園「武蔵野栄養専門学校」

    •  ・「職業実践専門課程」への協力
    •   ○教育課程編成委員会             委員派遣
        ○選択必修科目「事業所給食実習」       講師派遣
        ○実習科目「大量調理実習」          講師派遣
    •  ・公益事業の共催
    •   ○「夏休みこども料理教室」の開催
        ○「親子クリスマスケーキづくり教室」の開催
  2. ②東京都食育推進協議会(東京都産業労働局所管)

    •  ・東京都食育推進協議会             委員派遣
    •  ・東京都食育フェアへの参加
    •  ・食育推進活動の実施
  3. ③東京都福祉保健局

    •  ・「食中毒防止」懇談会の開催
    •  ・東京都食生活改善普及運動実施協力
    •  ・「東京都健康推進プラン21(第二次)」活動
  4. ④東京都教育委員会

    •  ・都立高等学校定時制(夜間)課程給食運営委員会 委員派遣
    •  ・都立特別支援学校給食運営委員会        委員派遣
    •  ・都立中高一貫教育校給食運営委員会       委員派遣
    •  ・「より良い学校給食づくり」懇談会の開催
  5. ⑤公益財団法人東京しごと財団

    •  ・高齢者就職支援「調理業務アシスタント」講習の協働開催
  6. ⑥公益社団法人日本給食サービス協会

    •  ・講習会等の共同開催
  7. ⑦東京都議会自由民主党

    •  ・平成30年度東京都予算要望
  8. ⑧「フードシステムソリューション2017」共催

  9. ⑨「アグリ・ビジネス・ジャパン2017」共催

(2)組織整備

  1. ①総会・例会

    •  総 会  【日 時】 平成29年5月25日(木)  【場 所】 浅間プリンスホテル
    •  例 会  【日 時】 平成29年12月7日(木)  【場 所】 未定
  2. ②理事会

    •  第1回  【日 時】 平成29年4月21日(金)  【場 所】 未定
    •  第2回  【日 時】 平成29年8月未定      【場 所】 未定
    •  第3回  【日 時】 平成29年12月7日(木)  【場 所】 未定
    •  第4回  【日 時】 平成30年3月16日(金)  【場 所】 未定
  3. ③各委員会

    1. ア.総務・研修委員会

      • ・各種研修の計画及び実施
      • ・東京都食育推進協議会への参画
      • ・学校法人後藤学園「武蔵野栄養専門学校」との連携・協力
      • ・関係団体及び関係機関との連携・協力
      • ・協会運営に関すること
      • ・ホームページの運営に関すること
      • ・その他、他の委員会に属さないこと
    2. イ.リスク管理委員会

      • ・福祉保健局との懇談会の実施
      • ・食に起因する事故の未然防止に向けた各種取組み
      • ・災害時支援体制の推進
    3. ウ.雇用対策委員会

      • ・高齢者就職支援「調理業務アシスタント」講習の実施
      • ・優良社員表彰
      • ・東京都優良調理師贈呈候補者の推薦
    4. エ.学校給食等委員会

      • ・給食提供環境の改善
      • ・東京都教育庁との連携
      • ・都立学校給食運営委員会への参加
      • ・平成30年度東京都予算要望
      • ・会員各社学校給食担当者との懇談会の実施
      • ・給食業務代行保証制度
    1. ④会員名簿の発行の作成・配付(年1回)

    1. ⑤賛助会員との懇親交流会等

      • ・懇親交流会
      •  ○第1回  【日 時】 平成29年5月25日(木)  【場 所】 浅間プリンスホテル
         ○第2回  【日 時】 平成29年12月7日(木)  【場 所】 未定
      • ・食材仕入担当者名簿の作成・配付(年1回)