宮屋敷忠信の食に関する季節の話題

宮屋敷忠信

管理栄養士の宮屋敷忠信先生が旬の材料を使った料理と季節のお話を毎月紹介しています。

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今月の話題【第51回】

季節もすっかり秋めいてきて、朝晩の冷え込みも強くなってきました。
今年は秋を通り越して冬になってしまいそうな、そんな気配がするのは私だけでしょうか。
さて、そんな秋めいたこの時期に紹介する料理は、魚の煮付けです。
今回使用する魚は、主に夏場に旬を迎える「鰈」を使ってみたいと思います。
単に鰈と言っても種類が豊富で、イシガレイ、マコガレイ、メイタガレイなどなど。
一般には体系が似た魚で「ヒラメ」がいますが、ヒラメは高級魚として市場に出回って いることは皆様もご存じでしょうが、中にはヒラメを上回るような高級な鰈も存在して います。まあめったに市場では見ることはできませんが・・・
そんな両者の見分け方は、「左ヒラメ、右鰈」なんて言われるように、自分から見て右 向きに置いた場合と、左向きに置いた場合で、口の上に目がある状態が、右か左か で見極めます。例外もありますが、一般的に出回っているものの見分け方はそれ で大丈夫だと思います。

今月のメニュー

~鰈の煮つけ~

鰈の煮付け

レシピ・作り方

材料

材料

鰈切り身(150g)
4枚
ゴボウ
120g
生姜
30g
【煮汁】
 
200cc
200cc
醤油(大さじ6)
108g
みりん(大さじ4)
72g
砂糖(大さじ3)
27g
  • 手順11
ゴボウは4~5cmの筒切りにした後、2~3mmの薄切りにして、さらに細切りにしておきます。切った後は褐変を防ぐために、酢水に入れます。
生姜は皮を厚めに向き、実の部分は針生姜にして水にさらして辛みを抜いておきましょう。
  • 手順33
  • 手順3-2
  • 手順3-3
魚に十字に切れ目を入れて、熱湯にさっと入れて霜降りし、氷水に取ります。
*煮魚を作る際、この作業をすることで生臭みが軽減しますので、面倒くさがらずに下処理として行いましょう。
  • 手順44
  • 手順55
水200ccにすべての調味料を入れて火にかけ、沸騰してきたところへ皮目を上にして魚を入れます。
ゴボウと生姜の皮の部分を一緒に入れ、アルミ箔などで落し蓋を作り、30分程度煮ます。
*魚は煮すぎると身が固くなりますので、煮る時間は20~30分程度で充分です。
30分程度たったら魚だけ取り出して、ゴボウと共に煮汁を煮詰め、照りととろみがついたら火を止めて、魚にかければ出来上がりです。