宮屋敷忠信の食に関する季節の話題

宮屋敷忠信

管理栄養士の宮屋敷忠信先生が旬の材料を使った料理と季節のお話を毎月紹介しています。

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今月の話題【第56回】

今年度もいよいよ年度末を迎えました。卒業、進級、異動など、新しいステージを控え、期待と緊張が入り混じっているのではないでしょうか。
私自身もこの時期、新入生に対する期待と不安でいっぱいなのが現状です。
さて、今回紹介する料理はサバのコンフィを紹介します。
そもそもコンフィとは、フランス語のコンフィル=保存するが語源で、果物を砂糖漬けにし、調理保存したものに対して使われ始めたといわれます。 肉や魚のコンフィの場合、調味料やハーブ類をまぶし 大量の油脂を使い、80~90℃の低温で加熱します。 加熱後は、油脂につけたまま保存し、食べるときに油脂から出し、焼き直して食します。 脂は水と違い、温度が上がりすぎるので、温度管理が重要になります。今回はそんな温度管理についても、 ちょっとした工夫でクリアできますので参考にしてみてください。

今月のメニュー

サバのコンフィトマトソース添え

サバのコンフィトマトソース添え

レシピ・作り方

材料

材料

サバ切り身
適量
にんにく
1かけ
タイム
2枝
ローズマリー
1枝
黒こしょうホール
4~5粒
オリーブオイル
1カップ
保存用バック
1袋
適量
 
 
【トマトソース~4人分~】
 
オリーブオイル
8g
にんにく
1g
白ワイン
15g
玉ねぎ
80g
カットトマト缶
150g
コンソメ
2g
塩こしょう
少々
砂糖
3g
  • 手順11
  • 手順22
サバの表面(表裏)に、多めに塩を振り、10分ほどおきます。
*生臭みのある水分が出てきます。
出てきた水分を拭き取ります。
  • 手順31
  • 手順42
にんにくを薄くスライスし、サバ、ローズマリー、タイムと一緒に保存用パックに入れます。
オリーブオイルを入れて、空気を抜きながら口を閉めます。
  • 手順51
  • 手順62
  • 手順6-2
鍋にお湯を沸かしておきます。材料を入れたパックをお湯に入れ、 弱火で20分ほど加熱します。
*本来は大量の油に入れて材料を加熱していきますが、油の場合 80℃~90℃に保つには温度管理が大変ですが、お湯の場合、 上がっても100℃なので、弱火にしておけば大丈夫ですし、パッ クに入れることで、使う油の量も節約できます。
加熱後お湯から取出し、パックごと冷やし1日おきます。
翌日取り出して、フライパンでソテーして出来上がりです。
【トマトソース】
にんにく、玉ねぎはみじん切りにしておきます。
鍋にオリーブオイルを入れ、にんにく、玉ねぎを加え炒め、玉ねぎが しんなりしたら白ワイン、トマト、コンソメを入れ煮詰め、調味して完成。