宮屋敷忠信の食に関する季節の話題

宮屋敷忠信

管理栄養士の宮屋敷忠信先生が旬の材料を使った料理と季節のお話を毎月紹介しています。

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今月の話題【第69回】

新年度もいよいよ始まり、駅ではスーツ姿が初々しい若者の姿をたくさん見かけます。
私にもあのような時期があったわけですが、はるか昔になってしまいました・・
さて、2015年を迎え日本人の食事摂取基準も新しく改定されました。
特に注目すべき点は、食塩摂取目安量が成人男子で1日8g未満、成人女性では1日7g未満と、栄養士にとっては厳しい数値での設定となりました。
女性の場合1食あたり2.5g程度で献立をたてる必要がありますが、料理の構成で汁物をつける場合、汁物だけで食塩相当量は1.2g程度になります。
一概には言えませんが味付けの目安の塩分は、
汁物・・・水分に対して0.7~0.8% 例)水分150ccの場合、塩なら1.2gで0.8%
主菜・・・材料の総重量に対して1% 例)80gの肉への味付けなら0.8g
この時点で2g使っています。さらに付け合せや小鉢をつけると、すぐに3gに達してしまいますし、材料そのものにも塩分が含まれているものもありますので注意が必要です。 条件としては厳しいですが、なんとかクリアしていきたいですね。

今月のメニュー

青菜のお浸し

青菜のお浸し

レシピ・作り方

材料

材料

【材料2人分】
 
かつお出汁
 
100g
鰹節
4g
小松菜
100g
醤油
6g
  • 手順11
  • 手順1-2
分量の水を沸騰させ、火を止めたところに鰹節を入れ完全に沈むまで待ちます。
鰹節が沈んだら醤油を加えて、氷水にあてて冷やします。
鰹節は取り出さずにそのまま食べましょう。
  • 手順22
  • 手順2-2
  • 手順2-2
小松菜を3cm程度の長さにカットし、葉と茎に分け、茎側を先にお湯に入れ、再沸騰したら葉の部分を遅れて入れ、 もう一度沸騰したら急いで氷水に入れ、冷まします。
  • 手順3-13
②が冷えたら手で軽く絞り、①に入れます。
  • 手順44
冷やしながら味をしみ込ませたら器に盛り付けて完成です。
 
 
醤油3g=塩分に換算すると、0.5g程度になります。
出汁と塩分を合わせることにより相乗効果が起こり、塩味を強く感じるので、
塩分を控えるためには効果的です。