管理栄養士の宮屋敷忠信先生が旬の材料を使った料理と季節のお話を毎月紹介しています。
2017年も4月に突入し、就職、進級、進学など、いよいよ新年度のスタートです。
私自身、何回目、いや何十回目の春となったのでしょう・・そんな話はさておき、今年度最初の話題に移りたいと思います。
春を代表する食材は多数存在しますが、「鰹(かつお)」について触れたいと思います。わが国では、「初鰹」「戻り鰹」というように、春と秋で2回鰹の出回る時期があります。鹿児島あたりから北海道南部付近まで、餌を求めて北上していく間に漁獲された鰹を「初鰹」、餌をたっぷり食べ、再び鹿児島方面へ向けて南下していく間に漁獲される鰹を「戻り鰹」と呼びます。初鰹は脂の乗りが少ないため、あっさりとした感じで、戻り鰹は餌をたくさん食べた後なので、脂がのっている状態です。好みは別れると思いますが、同じ鰹でも、初と戻りでは違ってくるわけですね。ということで、今回は初鰹を使った料理を紹介したいと思います。