宮屋敷忠信の食に関する季節の話題

宮屋敷忠信

管理栄養士の宮屋敷忠信先生が旬の材料を使った料理と季節のお話を毎月紹介しています。

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今月の話題【第93回】(平成29年4月号)

2017年も4月に突入し、就職、進級、進学など、いよいよ新年度のスタートです。 私自身、何回目、いや何十回目の春となったのでしょう・・そんな話はさておき、今年度最初の話題に移りたいと思います。
春を代表する食材は多数存在しますが、「鰹(かつお)」について触れたいと思います。わが国では、「初鰹」「戻り鰹」というように、春と秋で2回鰹の出回る時期があります。鹿児島あたりから北海道南部付近まで、餌を求めて北上していく間に漁獲された鰹を「初鰹」、餌をたっぷり食べ、再び鹿児島方面へ向けて南下していく間に漁獲される鰹を「戻り鰹」と呼びます。初鰹は脂の乗りが少ないため、あっさりとした感じで、戻り鰹は餌をたくさん食べた後なので、脂がのっている状態です。好みは別れると思いますが、同じ鰹でも、初と戻りでは違ってくるわけですね。ということで、今回は初鰹を使った料理を紹介したいと思います。

今月のメニュー

鰹のコンフィ~山葵菜添え~

鰹のコンフィ~山葵菜添え~

レシピ・作り方

材料

材料

【材料:2人分】
 
120g
にんにく
3g
ローリエ
1枚
塩・黒こしょう
少々
オリーブ油
10g
 
 
玉ねぎ
40g
山葵菜
5g
コンフィしたオリーブ油
10g
醤油
4g
  • 手順11
  • 手順22
鰹に多めの塩こしょうをし、30分~1時間おきます。
にんにくは薄くスライス、玉ねぎは薄切りにして、水にさらしておきます。
  • 手順33
  • 手順44
塩こしょうしておいた鰹の表面を拭きます。
ビニールに鰹、にんにく、ローリエ、オリーブ油を入れて、空気を抜きながら口を閉じます。
*写真では真空しました。
  • 手順55
  • 手順66
鍋にお湯を沸かし④を入れ、85~90℃を30分ほど維持させます。
ノロウイルスの関係上85℃以上にはしましょう。
取り出した鰹を冷まします。
*熱いままだと切り分け辛い。
脂の乗りが少ないので、オイルに漬け込み(コンフィ)します。
さらした玉ねぎの水気を切り、ペーパーや和布巾で包んで絞ります。
皿に玉ねぎを敷き、鰹を1cm位の厚さで切り分け盛り付けます。
その上に山葵菜をちぎりながら乗せます。
  • 手順77
  • 手順7-2
コンフィで使ったオリーブオイルから10g取り、醤油を4g加え混ぜ合わせ、盛り付けた鰹に回しかけ、最後に粗挽き黒こしょうをかけて出来上がりです。