宮屋敷忠信の食に関する季節の話題

宮屋敷忠信

管理栄養士の宮屋敷忠信先生が旬の材料を使った料理と季節のお話を毎月紹介しています。

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今月の話題【第52回】

ハロウィンが終わり、街はクリスマスのネオン一色といった感じですが、2013年も いよいよ大詰めですね。
さて今回は12月頃に旬を迎える「舌平目」を使った料理を紹介したいと思います。 舌平目=高級食材といったイメージをお持ちの方もいると思いますが、ここで簡単に 舌平目のお話をしますね。
秋から冬にかけて旬を迎え、一般的には赤舌平目と黒舌平目が流通しています。
赤と黒は見た目で判断がつくと思いますが、黒舌平目の方が高価で、赤舌平目の身は水っぽいといわれます。新鮮なものは赤も十分美味しいと思いますが・・・
卸し方は、普通のヒラメのように5枚に卸すのではなく、3枚に卸します。
細長い形状で卸せるため、他の食材に巻きつけて調理をしたりもします。
白身で臭みもなく、淡白な味わいで、フライ、ムニエルなど様々な料理に向いています。今回は新鮮な赤舌平目を入手できたので、赤で調理します。
詳しい卸し方は機会があればアップしたいと思います。

今月のメニュー

舌平目のブレゼ ~ソースデュグレレ~

舌平目のブレゼ

レシピ・作り方

材料・・・4人分

材料

赤舌平目 400g前後
1尾
塩こしょう
少々
【ソースデュグレレ】
 
オリーブオイル
12g
にんにく
2g
玉ねぎ
100g
トマト
200g
100g
コンソメ
3g
ノイリー酒
60g
塩こしょう
少々
バジルの葉
小1枚
  • 手順11
  • 手順1-2
魚の下処理をします。
舌平目は口から尾に向けて皮をはいでから3枚に卸します。
*骨は出汁(ヒュメドポワソン)を取るために利用できます。
  • 手順22
  • 手順33
魚の両面に塩こしょうしておきます。野菜類はみじん切りにしておきます。トマトは湯むきして種を取ってからみじん切りにしてください。
鍋にオリーブ油を熱し、にんにくたまねぎを軽く炒めたら、トマト、水、ブイヨン、*ノイリー酒を入れてひと煮立ちさせます。
  • 手順44
  • 手順55
魚の切り身を、血合いが内側になるように巻き、③に入れてふたをし、蒸し煮にします。
(ブレゼ=少ない汁で蒸し煮にする意)
魚に火が通ったら鍋から取出し、皿に盛ります。
魚を取りだした後、野菜類は少し煮詰め、塩こしょうで調味したら魚の周りに流し、最後にバジルを飾れば出来上がりです。
ノイリー酒・・ワインを樽中で3週間にわたって、約20種類のハーブとスパイスを加えて作られたワインの一種で、独特の香りがする。
デュグレレ・・シェフの名前で、野菜の水分で作ったソース。