宮屋敷忠信の食に関する季節の話題

宮屋敷忠信

管理栄養士の宮屋敷忠信先生が旬の材料を使った料理と季節のお話を毎月紹介しています。

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今月の話題【第88回】(平成28年11月号)

気付けば今年も残りわずか・・こんなフレーズで始めるのも何回目でしょうか。
しかし、そんなセリフが自然と出てきてしまうこの時期、本当に1年って早いですよね。
単純に、歳をとると1年が過ぎるのが早くなる。と言われている通りなだけなのでしょうけど・・
さて今回は、料理というか久しぶりに「パン」を紹介したいと思います。
みなさんもよくご存じの「ベーグル」ですが、起源については諸説あるようなのでそこは触れずに、特徴などの話をしながら作ってみたいと思います。
表面はパリッと、中はもっちり。そんなイメージが強いと思いますが、最大の特徴は焼く前に茹でる。ではないでしょうか。生地は当然小麦なので、茹でることで表面が糊化し、それを焼き上げることで、表面と中身とで食感に違いが出るわけですよね。また、通常のパンよりも発酵時間が短めで済むので、その点もありがたいです。
今回紹介するベーグルはプレーンタイプですので、黒糖を使用するなど、材料を工夫すれば、様々なスタイルが出来ると思いますので是非お試しください。

今月のメニュー

プレーンベーグル

プレーンベーグル

レシピ・作り方

材料

材料

【材料:5個分】
 
強力粉
350g
上白糖
45g
5.5g
インスタントドライイースト
4.5g
水(ぬるま湯)
200~210g
 
 
 茹で用熱湯
 
 水に対して1.5%の砂糖
 
 例:1リットルなら15g
 
  • 手順1-11
  • 手順1-2
  • 手順1-3
材料をいったんふるい、ボールに入れます。イーストを加え、手でさっと混ぜたら分量の9割程度の水を加え捏ねます。硬いようなら少しずつ加えます。

■ポイント1:
今回使用したイーストは「インスタントドライイースト」といって、材料と同時に使用することができるタイプです。イーストには大きく分けて「生イースト」「ドライイースト」「インスタントドライイースト」に分けられ、初心者にも手軽に扱えるインスタントドライイーストはお勧めです。また、イーストには糖が多いタイプの生地向きと、少なめの生地向きがありますのでその辺りも使い分けが必要になってきます。今回は少なめの生地向きを使っています。

■ポイント2:
水を加える量を9割に抑えたのは、粉の性質、湿度などによって入る量に差が出るため、様子を見ながら加えます。
  • 手順2-12
  • 手順2-2
  • 手順2-3
生地がひとまとまりになったら台の上で滑らかになるまで捏ね、等分し丸め、硬く絞ったタオルをかぶせベンチタイムとして10分放置します。
  • 手順3-13
  • 手順3-2
  • 手順3-3
  • 手順3-4
10分経ったら生地を長方形に伸ばし、丸めながら棒状にし、片側の端をつぶして広げます。
棒状の生地をリング状にし、つぶして広げた部分をつなぎ目としてしっかり合わせます。
リング状になったものを35度で20分発酵させます。
  • 手順4-14
  • 手順4-2
発酵終了後、砂糖を加えた熱湯で片面30秒ずつ茹で、天板に乗せ200℃20分焼けば出来上がりです。