新年度が始まり、街中では初々しい新社会人たちをよく見かけますが、自分にもあのような頃があったのかと、懐かしく思います。
新人歓迎会や花見などといった「お酒の席」が多くなるのもこの時期ではないでしょうか?(私の場合には年中そんな感じがしますが)お酒が増えると胃にも負担がかかります。そんな時期におすすめな食材を紹介させてもらいます。
キャべジンって聞いて連想するもの薬のキャベジンと答える方がほとんどではないでしょうか。そんな「キャベジン」の元になっている成分はキャベツに多く含まれています。というわけで、ちょうどこの時期旬を迎える春キャベツのおはなしと、紹介をさせてもらいます。
キャベツはこの時期に収穫される春キャベツと冬場に収穫される寒玉(冬玉)、夏場の高原で収穫される高原キャベツの3タイプに大別できます。
キャベツ・・・・・ビタミンC、Kが豊富に含まれています。Cは外葉が高く、内部に行くほど低下します。ビタミンUはキャベツから発見されたためキャベジンとも呼ばれています。一般的なビタミンには入りませんが、ビタミンに似た働きをすることからビタミンUと呼ばれています。
胃酸の分泌を抑え、たんぱく質の生成を活発にして胃腸の粘膜の保護、修復を促し、胃・十二指腸潰瘍の予防、改善の効果が期待できます。
ただし熱に弱いため加熱のしすぎには注意が必要です。
種類 |
特徴 |
選び方 |
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春系(春玉)キャベツ |
葉がやわらかく、みずみずしい。多汁で甘みがある。 |
春系は巻きがやわらかで弾力があるもの、寒玉は巻きが固く重量感のあるものが良いとされています。 |
寒玉(冬玉)キャベツ |
葉が硬く、巻きがしっかりしている。 |
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高原キャベツ |
春玉と寒玉の中間的。主に群馬や長野で生産。 |
さて今回の料理は、「春野菜のペペロンチーノ風パスタ」を紹介します。
①・・・下準備をしましょう。
キャベツは1×3cm程度の短冊、アスパラは斜め薄切りに、ベーコンも1cm幅の短冊に、タコは薄く削ぎ切り、にんにくみじん切り、高の爪は輪切りにそれぞれカットしておきましょう。
②・・・パスタを茹でましょう。
仕上げ方にもよりますが、茹で上がった後に加熱する場合は袋に書いてある時間より2分ほど早めに出しましょう。茹でるお湯は麺の10倍程度。麺100gなら、お湯1リットル。お湯に対して塩は1%程度入れるのが一般的です。
③・・・炒める準備をしましょう。
茹で上がり5分前から、フライパンにオリーブオイルを敷きにんにく、高の爪を焦がさないように炒めます。
香りが出てきたら、タコ、ベーコンを加え軽く炒めて取り出します。
④・・・ブイヨンで野菜を軽く煮ましょう。
タコとベーコンを取り出したフライパンにブイヨンを加え・・・
アスパラ、キャベツを入れてさっと煮ます。
✽アスパラが太い場合は下茹でしておくことをお勧めします。
⑤・・・仕上げましょう。
野菜がしんなりしてきたら、タコとベーコンを戻して・・・
少し固めの麺を入れ、混ぜながら塩コショウを加えて調味します。
⑥・・・盛り付けます。
お皿に盛り付けたら、アスパラの穂先があれば上に飾って出来上がりです。
少しピリ辛で、さっぱりしたパスタです。お子さんが食べる場合は、唐辛子を調整してくださいね。以前紹介したように、アスパラガスにはアスパラギン酸キャベツにはキャべジン、ジアスターゼ、タコにはタウリン、が含まれています。疲労回復にもってこいのこのパスタ!新入社員や、新入生などなど・・・お試しください。なにわともあれGWまであと少し、がんばりましょう!
それにしてもキャベツが高くてびっくりしますね・・・。