見出し用画像季節の話題

いよいよ6月に入り、気温もだいぶ上昇し私たち食品を扱う立場の人間としては、特に気を使わなくてはいけない季節に突入しましたね。さて今回はゴーヤの話題をお話したいと思います。以前にもゴーヤについては少し触れましたが、今回はもう少し踏み込んでお話しますね。最近では沖縄料理ブームなどによりとても身近に感じる食材ですが、日本に渡ってきたのは江戸時代ごろと言われています。ゴーヤの和名は「ツルレイシ」といいます。ゴーヤやニガウリと呼ぶほうが一般的ですが農学・園芸学ではツルレイシ、生物学ではニガウリを用いることが多いようです。さてそんなゴーヤの栄養成分についてお話しすると・・・


ゴーヤの画像豊富なビタミンC・・・・・100g中には76mg(成人1日の必要量100mg)キャベツ(41mg)の約2倍含まれます。またゴーヤのビタミンCは加熱での損失が少ない特徴があるため、通常加熱などで壊れやすいのですが、調理後でもしっかり取れるという優れもの。まさに夏の疲れた体にもってこいの食材と言えます。

✽文部科学省五訂成分表掲載ページを開く


苦味成分「モモルデシン」あまり聞いたことがない名前かもしれませんが、ゴーヤの苦味成分になります。様々な健康効果があるようですが、健胃作用で胃腸の粘膜保護などが報告されています。


そのほか血糖値を安定させ、ナトリウムを排出し高血圧を抑制させたり、コレステロールを下げる働きもあるなどとも言われていて、まさに健康になる為の食材のひとつといえますね。

今回は定番メニューになりますが、「ゴーヤチャンプル」を紹介します。

見出し用画像料理紹介 ~ゴーヤチャンプル~

ゴーヤチャンプルの画像

作り方

豆腐の水気をきる画像下処理しましょう。
①・・・豆腐の水気を切っておきましょう。

ゴーヤのわたを取る画像②・・・ゴーヤを立て半分にカットして中のわたをスプーンでとります。

ゴーヤを熱湯にくぐらせ氷水で冷やす画像③・・・塩でもんだゴーヤを...

ゴーヤを熱湯にくぐらせる画像

④・・・熱湯にさっとくぐらせて、氷水にとって冷やしておきましょう。

✽塩抜きにもなり、炒めすぎの防止になります。

フライパンで豚肉を炒める画像

⑤・・・フライパンを温め油を入れ、豚肉から炒めます。

⑥・・・豆腐をつぶしながら加え、水分がとんだら溶いた卵を入れ、加熱しすぎないように炒めます。

✽卵は炒めすぎると固くなりすぎますので注意してください。

⑦・・・卵が半熟ぐらいの状態のときにゴーヤを入れます。ゴーヤは下茹でしてあるので温める程度で十分。調味料を加えて全体をさっと混ぜたら出来上がり。炒めすぎは色を悪くしてしまうのでさっと仕上げましょう。



今年はなんだか冷夏が予想されていますが、夏好きな私にとっては淋しい予想です。食品も自身の体も傷みやすい時期ですが、しっかり食事、適度な運動で乗り切りましょう。

武蔵野栄養専門学校 管理栄養士 宮屋敷忠信

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