いよいよ4月に入り、新年度が始まりました。社会人として、新しい部署で、新しい学校で・・などなど、期待と不安に胸を躍らせている時期ではないでしょうか。特に慣れない環境に置かれることで、緊張やストレスを感じることでしょう。今回はそんな方達向けといいましょうか、ストレスや緊張によいと考えられる栄養素を摂取できる料理を紹介します。



身体的ストレスがたまると・・・???

ストレスが溜まっていくと自律神経の乱れを引き起こします。結果、交感神経ばかり活性化し、筋肉が固くなり、血液やリンパの流れを悪くして疲労感など、様々な体調不良を誘因します。実際にストレスを感じているかどうかは、自分のとらえ方で左右されることも多いと思いますが、人によってはストレスに気づかず、体調を崩すなんてことも考えられます。カルシウムは神経系に作用し、興奮を鎮めるなどと言われていますが、スムーズに吸収するためには、マグネシウムも一緒に摂ることが効果的です。ストレスがかかると、副腎皮質ホルモンが分泌して対抗しようとします。この副腎皮質ホルモンの生成に欠かせないのがビタミンCになります。



現実的に食べれる量から考えた、各栄養素を多く含む、代表的な食品を紹介します。



カルシウムを多く含む代表的な食品。

  • ヨーグル
  • 牛乳
  • 小魚
  • 小松菜
  • 厚揚げ


マグネシウム

  • アーモンド
  • カシューナッツ
  • 大豆
  • ひじき
  • 納豆


ビタミンC

  • いちご
  • キウイ
  • ブロッコリー
  • 菜の花
  • オレンジ


紹介した食材はほんの一部ですが、上記の食品を積極的に摂取することは効果的だと思います。しかし、アーモンドやカシューナッツなどはエネルギー量も高くなりますから注意してください。



精神的疲労には・・・???

ネギ類に含まれる硫化アリルが効果的。加熱をしすぎると、効果が弱るのでできれば生食で。硫化アリルは、疲労回復に効果が期待できるビタミンB1を吸収しやすくするし、新陳代謝を高めたり、血液をサラサラにするなど、生活習慣病予防にも効果的。風邪をひいたときも、ネギや玉ねぎが良いと言うのもうなずけます。

装飾画像

今回はそんなストレスを意識し、簡単にできる料理題して「抗ストレス」を紹介しますね。



材料(二人分)

材料の画像

厚揚げ

130g

新玉ねぎ

40g

アーモンド

8g

小ねぎ

3g

スィートチリソース

10g

ナンプラー

10g

鶏がらスープ

2g

20g

作り方

①・・・玉ねぎは薄くスライスしておきます。新玉ねぎの時期です。辛みが少ないので水にさらす必要はないです。


②・・・小ねぎは小口にカットしておきましょう。


アーモンドを煎る画像③・・・アーモンドを香ばしく煎っておきましょう。ピーナッツでも構いません。


厚揚げを焼く画像④・・・厚揚げをフライパンで焼きます。今回はフライパンで焼いていますが、トースターや、魚用グリルでも構いません。表面に軽く焦げ目がつき、パリッとするまで焼きましょう。


タレを作りましょう。

スィートチリソースを分量のガラスープでのばします。さらに風味を出すためにナンプラー(魚醤)を使います。ナンプラーを混ぜ合わせてタレの出来上がりです。


盛り付けましょう

①・・・焼いた厚揚げを1cm厚さにカットします。

②・・・皿に盛りつけ玉ねぎ、小ねぎ、アーモンドの順で飾ります。

③・・・最後にタレを全体にかければ出来上がりです。



装飾画像

ピリ辛なエスニック調のこのソース。今回は厚揚げで作りましたが、魚、肉にも合います。スィートチリソースは応用がききますので、是非お試しください。



武蔵野栄養専門学校 管理栄養士 宮屋敷忠信



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