今年の夏も厳しい猛暑が続きましたね。梅雨明けも早く、熱中症の被害も多かったようですが、皆さんは体調のほうは大丈夫でしょうか・・? さて、今回は8月も終わろうという時期なのですが、8月のお話として紹介させていただきます。夏というと色とりどりの野菜が目を引きますが、今回は野菜の仲間ともいえるかもしれませんが、「とうもろこし」に注目してみたいと思います。とうもろこしというと夏の代表的な作物のひとつですし、夏の縁日では、とうもろこしに醤油をつけて焼いた、なんともいえない香ばしい香りが印象的です。しかし、とうもろこしにもいくつかの品種があるのはご存知でしょうか。普段良く見かけるタイプは「ハニーバンタム」と呼ばれるもので、スィートコーンの代表種になります。シルバー系に分類される粒が白いものや、黄色と白がまばらに混ざった「バイカラーコーン」。黄色、紫、白の3色が入り混じった「ウッディーコーン」。加熱すると爆発してポップコーンになる「爆裂種」などなど様々なとうもろこしが存在しています。また、最近のものは60年代のものに比べ、品種改良などでビタミンB群やCの所要量が1.5倍くらいに増えているとか・・・。もともとミネラルやアミノ酸なども豊富に含む栄養価の高い、まさに夏にぴったりの食材と言えますね。
今回はそんなとうもろこしを使ったデザートを紹介しますね。

装飾画像

材料2人分

材料の画像

卵黄

2個分

牛乳

70g

生クリーム

20g

フレッシュコーン

40g(1/3本)

上白糖

10g

グラニュー糖

少々

ココット型

2個

作り方

とうもろこしを茹でる画像①・・・とうもろこしを下茹でしておきます。


とうもろこしを包丁でそぎ落とす画像②・・・茹でたとうもろこしの粒を包丁で外します。。
③・・・牛乳と生クリームを合わせて鍋に入れ、人肌に温めておきます。
④・・・卵黄と上白糖をボールにいれ、ホイッパーで白っぽくなるまで混ぜます。
⑤・・・④に③を加え混ぜます。



ミキサーで混ぜる画像⑥・・・⑤ととうもろこしの粒を合わせてミキサーにかけ・・・

裏ごしする画像裏ごします。


器に入れて焼く画像⑦・・・ココット型に流して、湯をはった天板に並べ160℃30分で焼き上げます。


*表面の中心が見た目少しゆるめに仕上げた方が滑らかな仕上がりになります。


バーナーで焼き色をつける画像⑧・・・焼きあがったブリュレが冷えたら表面全体にグラニュー糖を散らしバーナーで焼き色をつけて完成です。


とうもろこしが香るブリュレの 出来上がりです。バーナーがない場合は、カラメルソースをかけても良いでしょう。



とうもろこしは収穫後すぐであれば生で食べれますが、成分中の糖質がデンプン化してしまうため、時間が経ったものを生で食べると消化不良を起こしますので注意してください。とうもろこしを茹でるときは水から茹で、沸騰後3分程度したら取り出して、余熱で火を通しましょう。加熱したものは冷凍保存もできるので、小さくカットして保存しておくと使いやすいです。さあ間もなく8月も終わりです。秋刀魚も少しずつ出回り、着々と秋が近づいていますが、寂しい気持ちは私だけでしょうか・・・とはいえ残暑はまだまだ続きそうなので夏の余韻に浸りながら、秋の準備をしたいと思います。



武蔵野栄養専門学校 管理栄養士 宮屋敷忠信



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