~ 冷めにくい汁物の秘密 ~
新年度がスタートしてから2か月が過ぎ、6月となりました。1年生も少しづつ学校生活に慣れてきたようです。
今回は「調理理論実習」の授業の様子をみてみましょう。
調理理論実習では、ハンバーグに入れるパン粉の役割や肉の軟化の方法など、いわゆる調理の「コツ」と言われている事象を「なるほど!」と理解できるようにわかりやすく物理的・科学的に学習します。
本日のテーマは「汁物の種類と保温性」についてです。
給食など食べるまでに時間のかかる料理では、冷めにくくする工夫が必要になりますが、その工夫の1つに「トロミ」をつけるという方法があります。
今回は「トロミ」をつけた汁と、つけていない汁の保温性の違いについて、かきたま汁を試料として実験しました。
かきたま汁(でんぷんの有無)について温度変化を比較しました。
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- ①はじめに先生の講義を聴いて、本日の授業内容や目的を確認します。
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- ②かきたま汁を2種類、準備しました。
A:でんぷんあり(とろみのある汁)
B:でんぷんなし(とろみのない汁)
になっています。
それぞれビーカーに入れ、温度が上がりきったところを確認しました。
ここから5分経過するごとに20分後まで温度を計測し、記録します。
- ②かきたま汁を2種類、準備しました。
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- ③計測・記録後、得られた数値から温度がどのように変化したかを確認します。
計測から20分後の結果を見ると「A:でんぷんありは13℃」「B:でんぷんなしは21℃」温度が下がったことがわかりました。
これはとろみをつけたことにより、熱対流が起こりにくくなったためです。
- ③計測・記録後、得られた数値から温度がどのように変化したかを確認します。
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- ④班ごとに結果・考察をまとめます。
かきたま汁にでんぷんを入れることによって温度が下がりにくい=「保温性があり、汁物が冷めにくい」という利点があることがわかりました。
この他にもでんぷんを入れることによって「汁物の実の沈殿を防ぐ」「口当たりをなめらかにする」という効果もあります。
- ④班ごとに結果・考察をまとめます。
最後に先生の講評の後、本日は終了。
真剣に取り組みつつ、時にはリラックスした表情も見せてくれました。
授業の様子は本校のInstagramにも載っておりますので
ぜひご覧ください!!
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