栄養士の卵たち ~MUSASHINO LIFE~

日々の勤労に感謝!

今年もあっという間に11月。2025年も残り2か月を切ってしまいました。
さて、11月23日は「勤労感謝の日」です。勤労感謝の日は、日本で古くから天皇が新穀などの収穫物を神々に供えて感謝し、自らも食する「新嘗祭(にいなめさい)」という祭事を由来とし、「勤労を尊び(たっとび)、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」日として制定された祝日です。
そこで今回は、企業で働く方への食事づくり(事業所給食=オフィスや工場などで働く方々を対象に提供される食事、いわゆる社員食堂のこと)を想定して行っている「クックトレーニング実習」の授業をご紹介します。
こちらは第8回「みんなでシェア!」でもご紹介しましたが、事業所給食での衛生管理や食材管理、栄養管理といった現場に対応できる知識と応用力を学ぶとともに、実際の人気メニューやテーブルコーディネート等、多種多様な技術を身に付けることを目的としています。
今回は、工場で働いている方を対象としたメニューの実習風景をご紹介します!

オムライス~ラタトゥイユソース~

材料:1人分

チキンライス

精白米
90g
135g
3g
鶏ささみ肉
30g
マッシュルーム(生)
10g
ミックスベジタブル(冷凍)
20g
トマトケチャップ
40g
白こしょう
0.03g

ラタトゥイユソース

にんにく
1g
玉ねぎ
40g
なす
20g
赤パプリカ
15g
黄パプリカ
15g
ピーマン
15g
 
 
<A>
 
 白ワイン
15g
 ホールトマト(水煮缶)
60g
 トマトケチャップ
10g
 水
30g
 
 
コンソメ
0.5g
1g
白こしょう
0.02g

オムレツ

有塩バター
13g
M3個
生クリーム
15g

飾り

バジル
2枚
1
  • 1-1
  • 1-2
  • チキンライス
  • ①精白米は洗米し、分量の水に30分浸漬し炊飯する。
  • ②フライパンに油を入れて熱し、一口大に切った鶏ささみ肉を加えて炒める。
  • ③鶏ささみ肉に火が通ったら、スライスしたマッシュルームとミックスベジタブルを加えてさらに炒める。
  • ④③に①のご飯を加え、トマトケチャップ・白こしょうで味を調える。
2
  • 2-1
  • 2-2
  • ラタトゥイユソース
  • ①にんにくはみじん切りにする。
  • ②玉ねぎ・なす・赤黄パプリカ・ピーマンは、1.5cmの角切りにする。
  • ③フライパンで①・②を炒める(油は引かない)。
  • ④③にAを加えて煮詰め、コンソメ・塩・白こしょうで味を調える。
3
  • 3-1
  • *ラタトゥイユとは・・・
  •  フランスの郷土料理で、なす・パプリカ・ズッキーニなどの野菜をにんにくやトマト、バジルなどの香草と白ワインで煮た煮込み料理のこと。似た料理で、イタリアの「カポナータ」やスペインの「ピスト・マンチェゴ」等があります。
4
  • 4-1
  • 4-2
  • 4-3
  • オムレツ
  • ①卵を溶きほぐし、生クリームを加える。
  • ②フライパンに有塩バターを入れて加熱し、溶けたら①を加えてオムレツを焼く。
  • 盛り付け
  • ①チキンライスをお皿に盛り、オムレツを乗せて包丁で中央に切れ込みを入れ、ご飯をオムレツで覆うように盛り付ける。
  • ②①にラタトゥイユソースをかけて、バジルを飾る。

オムライス~ラタトゥイユソース~の完成!

栄養成分

エネルギー
843kcal
たんぱく質
30.6g
脂質
33.4g
炭水化物
103.1g
食塩相当量
3.7g

*工場で働いている方を対象の献立となっていますので、身体活動レベルが 高いことを想定し、エネルギー等が高めに設定にされています。

  • 完成品1

今回の授業ではこの他にカレースープと長芋の梅肉和えを加え、社員食堂での1食を想定して作りました。
事業所給食は、従業員の「健康増進」や「コミュニケーション促進」、「満足度の向上」等を目的に行っていますので、従業員が満足できる食事を提供するのも栄養士の仕事です。
おいしい食事で勤労を互いに感謝しませんか?

本校のInstagramにも載っておりますので
ぜひご覧ください!!

アーカイブ