「もしも」と「いつも」をつなぐ食の備え
9月1日は防災の日です。
皆さまは、非常食や備蓄食品の準備をしていますか?
最近では、味や種類も豊富な災害食が多く登場しており、日常の延長線で備える「防災」が注目されています。
この機会に、ご家庭の備蓄食品の賞味期限を確認してみませんか?
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災害時、心と体を支えるのは“食べ慣れた味”です。
「ローリングストック」という考え方をご存じでしょうか?
日常的に使う食材を少し多めにストックし、使った分だけ買い足すことで、無理なく備蓄ができます。非常時にも普段通りの食事に近づけることで、安心感にもつながります。
非常食は“もしも”の備えとしてだけでなく、- ・調理の時短になる
- ・軽量で持ち運びやすく、旅行やアウトドアでも便利
- ・価格が比較的安定しており、物価高騰の対策になる
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本校では、2年生必修選択科目「スポーツ栄養コース」において、アスリートの海外遠征を想定し、「食材が限られた中で、どうやって食べ慣れた味を再現するか」をテーマに学びを深めました。
授業の中では「非常食」を直接扱ってはいないものの、限られた調理環境や保存性の高い食材の活用から、災害時の食支援にも通じる視点を持つきっかけとなっています。
例えば、主食であるお米は欠かせません。
現地で調理環境が整わない場合でも、『アルファ化米』は重宝されます。
“アルファ化”とは、炊飯でお米のデンプンが糊化し、軟らかくなった状態のこと。
アルファ化された米は乾燥させても再び水分を加えるだけで食べられるため、非常時や遠征には最適です。
お湯を注いでかき混ぜれば15分ほどでふっくらとしたご飯に。水でも時間をかければ食べることができます。
学生たちは乾燥野菜を使った鍋料理や、粉末調味料を使った味つけにも挑戦。
「普段より味が濃く感じた」という感想もあり、塩分調整の難しさが実践を通じて明らかになりました。
「もしも」に備えながら、普段の食事に新しい食材や調理法を取り入れてみませんか?
非常時にも、食べ慣れた味を届けることは、心の支えになります。
約1か月の夏休みが明け、武蔵野栄養専門学校でも授業が再開しました。
栄養士をめざす学生たちは、日々の学びを積み重ね、未来の“食”を支える力を育んでいます。
今後とも温かい応援をよろしくお願いいたします。
来月のコラムも、どうぞお楽しみに!
本校のInstagramにも載っておりますので
ぜひご覧ください!!
アーカイブ
- No.27「もしも」と「いつも」をつなぐ食の備え
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- No.25夏本番!BBQでは食中毒対策を万全に!
- No.24おいしい たのしい 食育
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- No.06あの子のプリンと私のプリン
- No.05やっぱりコシが命
- No.04高齢者の“食べる”を支える
- No.03夏休みの使命!
- No.02給食づくり奮闘記
- No.01本格的な実習の始まり
