血圧と向き合う(準備体操必須)!
暑さも落ち着き過ごしやすい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。秋・冬へと季節が変化するこの時期は体調が変化しやすい季節になります。血圧も季節によって変動することはよく知られており、これから寒くなってくると血圧は上昇する傾向があると言われています。
武蔵野栄養専門学校では様々な授業で血圧に関する項目を学びますが、今回はその中から『解剖生理学実験』という授業で行っている『血圧の測定』についてご紹介していきたいと思います。
運動と血圧の関係性について学びました。
-
1
-
- 解剖生理学実験は、人体のさまざまな臓器の構造や機能を学び、ヒトの身体に対する理解を深めるための科目で、本校では2年生の後期に行われています。今回の授業では、血圧の正しい測定方法を学び、その変動要因について理解を深めました。具体的には、簡単な運動をすることで負荷を自分自身に与え、その際の血圧測定値を確認しました。
-
2
-
【血圧って何?】
- 血圧とは、心臓が血液を全身に送り出す際に血管にかかる圧力のことで、通常は2つの数値で表されます。1つは最高血圧といい、心臓が収縮して血液を送り出すときの圧力です。もう1つは最低血圧で、心臓が拡張(弛緩)し、血液が戻ってくるときの圧力をいいます。例えば、『110/80mmHg』と表示されている場合、110が最高血圧、80が最低血圧を示します。
-
3
-
【実験の様子】
- 血圧と運動の関係を調べるこの実験では、血圧の測定を『安静時』『運動直後』『休憩後』の3回行います。『運動』は踏み台昇降運動で、しっかりと準備体操をしてからメトロノームに合わせて6分間運動をし続けます。多くの学生は安静時と比較すると、運動直後に血圧は上昇し、休憩後には安静時と同じくらいまで下がりました。一般的に運動習慣がない人は、血圧の上昇率が激しい、休憩による回復が遅い、と言われており、自分の数値を見て納得している学生が多かったようです。
-
4
-
【授業担当の池田先生から】
- 今回の実験では運動にスポットを当て、血圧との関係性を学びました。運動は、血圧に影響を及ぼす重要な因子の1つです。特にウォーキングや水泳など、適度な有酸素運動は血圧を下げる効果があると言われています。また、それ以外にも血圧を管理するために、以下のポイントが大切です。
- ①食生活
血圧をコントロールするためには、食生活が重要で、特に塩分の摂取は血圧に大きな影響を与えるため、高血圧症の場合1日の塩分摂取量を6g未満に抑えることが推奨されています(日本高血圧学会より)。和食は塩分が多くなりがちなので、味噌汁や漬物の量に注意をしてください。 - ②ストレス管理
ストレスは血圧を急上昇させる要因の一つです。リラックスする時間を作り、趣味や瞑想、深呼吸などでストレスをコントロールすることが大切です。 - ③定期的な血圧測定
定期的に血圧を測ることで、日々の変動を把握できます。朝と晩の血圧を記録し、異常があった場合は早めに医師に相談をしましょう。
血圧は私たちの健康を左右する重要な要素であり、特に高血圧症は深刻な病気のリスクを高めるため、適切な管理が必要です。日々の生活習慣を見直し、適切な食事、運動、ストレス管理を心がけ、健康な血圧を維持しましょう。
授業の様子は本校のInstagramにも載っておりますので
ぜひご覧ください!!