栄養士の卵たち ~MUSASHINO LIFE~

~ あの子のプリンと私のプリン ~

子どもたちが大好きなプリン。材料は卵、砂糖、牛乳が定番です。でも、中には“食物アレルギー”があって食べたことのない人もいるかもしれません....。
(正確な人数は把握できていませんが、全人口の1~2%の方々が何らかの食物アレルギーを持っていると考えられているそうです:厚生労働省)
本校の授業の中には“食物アレルギー”について学ぶ科目がいくつかあります。その1つが「応用栄養学実習」です。この実習では、乳幼児期・学童期・思春期・青年期・壮年期・老年期など、ライフステージ別にそれぞれの段階に合わせた食事や栄養管理について学びます。
先日は、幼児期(1歳から6歳未満の就学前までの期間)の実習で、食物アレルギーの原因になる食品を別の食品に置き換える「代替メニュー」について学びました。
アレルゲンとなる原材料を工夫することで、食物アレルギーを持つ子どもたちに他の子どもたちとかわらない見た目やおいしい味となるよう配慮をしていきます。
今回の代替は、鶏卵アレルギーの子どもたちにもプリンが食べられるよう、材料の卵をかぼちゃに変更、凝固させるためにゼラチンを使用するなどプリンと変わらない見た目や味になるよう工夫しました。もし、乳アレルギーなどがある場合でも牛乳の代わりに豆乳やココナツミルクを使用することで対応できます。ぜひ参考にしてみてください。
2023年もあと残りわずかとなりました。クリスマス、お正月と年末年始はなにかと忙しくなりますが体調管理を十分に、元気に2024年を迎えましょう。

幼児期の食物アレルギー代替メニューより、プリンを2種類作りました。

材料:1人分

基本のプリン

鶏卵
30g
牛乳
80g
砂糖
12g
バニラエッセンス
少々

カラメルソース

砂糖
8g
6g
5g

代替(かぼちゃ)プリン

かぼちゃ(皮むき)※
40g
粉ゼラチン※
3g
水※
12g
牛乳
80g
砂糖
12g

※鶏卵の代替食品です。

カラメルソース

砂糖
8g
6g
5g
1
  • レシピ1-1
  • レシピ1-2
  • カラメルソース:
    基本のプリン・代替(かぼちゃ)プリン共通
  • 鍋に砂糖と水を入れ、水分がなくなるまで煮詰め、茶色い焦げ色がついたら、湯を入れてソースにする。
2
  • レシピ2-1
  • レシピ2-2
  • レシピ2-3
  • レシピ2-4
  • 基本のプリン
  • ①卵を溶きほぐし、砂糖を加えて混ぜる。。
  • ②牛乳を温め、沸騰する前に火を止める。
  • ③②の牛乳を①の卵液に少しずつ加えて、その都度よく混ぜる。バニラエッセンスを加える。
    ストレーナーで漉す。
  • ④カラメルソースを入れた型に流し入れ、蒸気の上がった蒸し器に入れ、ごく弱火で20分程度蒸す。
3
  • レシピ3-1
  • レシピ3-2
  • レシピ3-3
  • レシピ3-4
  • 代替(かぼちゃ)プリン
  • ①かぼちゃは種をはずし、皮を厚くむいて小さめに切り、蒸して裏ごししておく。
  • ②牛乳を温め砂糖、水でふやかした粉ゼラチンを入れて①と合わせる。ストレーナーで漉す。
  • ③カラメルソースを入れた型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
4
  • 手順4-1
  • プリンの型抜き・盛り付け
  • ①それぞれプリンを型から出して盛り付けたら出来上がり。

完成

栄養成分

プリン

エネルギー
176kcal
たんぱく質
6.3g
脂質
6.1g
炭水化物
23.8g
食塩相当量
0.0g

代替(かぼちゃ)プリン

エネルギー
175kcal
たんぱく質
5.5g
脂質
3.2g
炭水化物
31.9g
食塩相当量
0.0g
完成品

この他にも本校のInstagramにも載っておりますので
ぜひご覧ください!!

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