栄養士の卵たち ~MUSASHINO LIFE~

おいしい たのしい 食育

6月と言えば、雨の季節。梅雨入りを境に気温も上がり、夏が近づいてくる気配を感じる今日この頃。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
そして6月は「食育月間」です。2005(平成17)年に制定された「食育基本法」をもとに食育を重点的に推進し、国民への浸透を図るため、毎年6月が「食育月間」と定められています。
「食育」は子どもから大人まで、すべての世代で一生を通じて健やかな食生活を送るために欠かせません。特に子どもの頃から食に興味を持ち、実践する力を身に付けることはとても大切です。

本校の2年次必修選択科目「チャイルド・ニュートリメントコース」では、成長過程にある子どもたちを対象に、保育施設や小・中学校の給食での「食育」の視点を持った栄養士を目指した授業を行っています。子どもたちに望ましい食習慣が身につくよう、毎日の給食、時季に合わせた行事食やバイキング給食の実習も専門的に学びます。
今回は全30回の中から、3回目の授業となる「保育園の幼児を対象とした給食献立」の実習をご紹介します。

保育園給食として、コロッケが主菜の献立を実習しました。

材料:1人分

コロッケ

調合油
(油で揚げた時に、食材が吸収する油の量)
4g
 
 
調合油
1g
たまねぎ
10g
にんじん
5g
豚ひき肉
20g
じゃがいも
40g
0.1g
こしょう
0.01g
薄力粉
2g
鶏卵
5g
パン粉(乾)
5g

ゆで野菜

キャベツ
25g
アスパラガス
5g
 
 
<A>
 
 調合油
1g
 酢
0.8g
 塩
0.1g
 しょうゆ
0.3g
 砂糖
0.1g
 
 
トマト
20g
1
  • 1-1
  • 1-2
  • コロッケ
  • ①じゃがいもは皮をむき、大きめに切って水にさらし、蒸すか茹でてからつぶす。たまねぎとにんじんは みじん切りにする。
  • ②油でたまねぎ、にんじんを炒め、軟らかくなったら 豚ひき肉を加えて炒め、塩、こしょうで調味する。
  • ☆食材の取扱い 
    野菜・果物は流水で3回以上洗浄します。
2
  • 2-1
  • 2-2
  • 2-3
  • ③つぶしたじゃがいもと具(肉・野菜)をよく混ぜ、小判型に丸める。薄力粉をまぶして溶き卵をつけ、パン粉をつけて揚げる(180℃ 1.5分)。
  • ☆安全への配慮
    加熱した食品及び料理は中心部温度が75℃1分以上加熱されていることを確認し、記録をとります。
3
  • 3-1
  • 3-2
  • ゆで野菜
  • ①キャベツは長さ3cm幅1cmの短冊切りにし、アスパラは根元の硬い部分を少し切り、ピーラーで根元の皮をそいでから長さ2cmの斜め薄切りにする。
  • ②キャベツ、アスパラをそれぞれ茹でて絞る。
  • ③ドレッシングはAの調味料を合わせ加熱して作り、配膳直前に野菜と和える。
  • ☆手作りで素材の味を生かす
    ドレッシングやおやつは手づくりし、既製品は使用しません。
4
  • 4-1
  • トマト
  • ①湯むきをしてからくし形に切る。
  • ☆安全への配慮
    子どもの窒息や誤嚥のリスクに配慮し、ミニトマトやブドウなどの球状の食品はカットしてから提供します。

保育園給食(幼児対象)のできあがり!

栄養成分

エネルギー
396kcal
たんぱく質
14.1g
脂質
14.4g
炭水化物
52.7g
食塩相当量
1.7g
  • 完成品1
  • 完成品2
  • 完成品3

この日のメニューは
・ジャムサンド
・コロッケ
・ゆで野菜(キャベツ・アスパラガス)
・トマト
・コーンスープ
・グレープフルーツです。

保育園などで提供する毎日の給食やおやつの他、回数を重ねるごとに行事食やアレルギー対応食などについても学びます。

本校のInstagramにも載っておりますので
ぜひご覧ください!!

アーカイブ