2012年に入り、早くも3月を迎えました。3月というと卒業、異動といったように「別れ」を連想するのではないでしょうか。いわゆる年度末であり、新しいスタートに向けての忙しい時期でもあるわけですが、中にはそんな印象よりも「花粉」の印象の方が強い・・・そんなイメージの人も、少なくないはず年間を通して花粉は飛んでいても、やはりこの時期の被害者が一番多いのではないでしょうか。花粉症は一種のアレルギーです。そんなわけで今回は、花粉症を意識した献立を考えてみたいと思います。本来われわれのからだには、ウイルスや細菌などの異物から身体を守る免疫機能が備わっています。免疫機能を高めることが花粉症対策につながり、結果、症状を抑える、または軽減することになると考えられます。ではどんな食べ物が良いとされているのでしょうか・・?



ヨーグルト

花粉症対策としては有名だと思いますが、乳酸菌によって腸内細菌の活動が正常かつ活発になり、免疫力も高まるといわれますが、注意点があり、ヨーグルトなら何でも良いわけではなく、腸まで乳酸菌が届くヨーグルトを選ぶことが重要になります。



れんこん

れんこんに含まれるポリフェノールの効果が期待できるようですが煮汁に溶け出るので、煮汁を捨てずに飲むのが良いと言われます。



シソ(紫蘇)

漢字で「紫が蘇る」と書くように、青ざめた顔が治るということで、シソは昔から薬用効果が大きい食材として扱われています。シソ中のエキスに、抗アレルギー作用を期待できるポリフェノール類やフラボノイド類が含まれるらしく、花粉症に効果的といわれています。



ビタミンB6

ビタミンの中でもB6は抗アレルギー作用があり、免疫機能を正常に維持するといわれている栄養素のひとつです。代表食品は、まぐろ、さんま、鮭、さば、いわし、レバー、バナナ、さつまいもなどがあげられます。腸内細菌によって合成されるので、腸内細菌の活動を正常に保つ大切さをここでも伺えます。また、青魚に含まれるEPAやDHAもアレルギー緩和に有効と言われています。

装飾画像

今回紹介する料理は簡単に作れて、おもてなし料理にも向いている…



材料(二人分)

材料の画像

マグロ(今回はびん長マグロ刺身用)

100g

0.5g

あら引き黒こしょう

0.05g

オリーブオイル

4g

長ネギ

20g

しそ

2枚

醤油

10g

オリーブオイル

8g

白ワインビネガー

6g

砂糖

2g

作り方

材料を千切りした画像①・・・長ネギは5cmくらいの筒切りにした後、白い部分は白髪ネギに、中の部分はみじん切りにしておきましょう。しそは千切りにしておきましょう。


ソースをつくる画像②・・・白ワインビネガー、砂糖、オリーブオイル、醤油を計量し、しっかり混ぜ合わせ、最後にみじん切りにした長ネギを加えて、ソースの出来上がりです


マグロに塩こしょうをふる画像③・・・マグロに塩こしょうしておきます。


マグロを焼く画像④・・・フライパンに分量のオリーブオイルを敷き、強火で火をつけておきます。


⑤・・・盛り付けて上になる面から焼いていきます。程よい焼き色がついたら裏に返して、中心に火が入らない程度に焼きます。

*刺身用を使わない場合には、しっかり加熱してください。


⑥・・・焼きあがった切身は薄くスライスした後、お皿に盛り付けます。


⑦・・・ソースをかけて、白髪ネギ、しそを飾ればできあがりです。




装飾画像

しばらく花粉のつらい時期が続きますが、良い食事をして体質改善!免疫力アップを目指しましょう。



武蔵野栄養専門学校 管理栄養士 宮屋敷忠信



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